|・ω・) WoWやってみた

第十一話


 死んでユウレイになると水の上も走れます。

 

 

 レベル20になると第3のペット、Succubus(サッキュバス)を手に入れるクエストが受けられるようになります。

 サッキュバスといえばDiabloで、あまたのプレイヤーにゲロ犬に次ぐ凶悪さと恐れられた地獄の妖魔。それが僕(しもべ)に出来るとは感無量です。では今回も、レベルを満たした途端にチャレンジしてみることにしましょう。

 クエストはVoidwalkerの時と同じく、IronforgeのWarlockトレーナーの近くにいるLago Blackwrench氏に話しかけることで始まります。

 そして最初も同じで、StormwindのWarlockトレーナーに話を聞くことを申し付かりますので、行ってみます。

 Barrensという所にいるTakar the Seerの話を聞け、とのおおせ。なんだか話を聞くばっかりでもしかしたらラクなのかも、と思ったら…

 そこはHordeの大陸じゃよ…。

 まだ3つくらいのエリアしか行ったこと無いのに、敵対陣営の大陸へ乗り込んで来いとはあまりに過酷な試練です。一瞬、諦めようかと思いましたが、まずは調べるだけでもと思い、例によってWarlock's Denでクエストの説明を見てみました(読んだ、とは言わない)。ふむふむ…写真を見る限り、道筋ははっきりと書かれていますので、これなら何とか行けるかも知れません。ということで、ロクに説明文も読まずに旅立ってみることにしました。

 まずはLoch Modanの北から、隣のエリアを目指します。前にちょっと覗いたことがありますが、今回はいよいよそこを旅するのかと思うと緊張します。

 トンネルを抜けると…。

 なんだか赤い名前の人たちが沢山うろついています。

 レベルは20前後なので、やむをえない場合は戦って突破します。

 地図を確認すると、初めてのエリアなので真っ白です。

 ビクビクしながら、道沿いに走ってみます。ここはThe Wetlandsという名の通り湿地帯で、もやっていて遠くまで見通せません。

 途中、ワニに襲われたり…

 道端の敵のレベルの高さに驚いたりしながら走り続けます。

 と、ついに見えてきました。

 目指すMenethil Harborの街です! 逃げるように駆け込みます。

 ここにはグリフォン発着場があるので、一度来てしまえば次回からはIronforgeからひとっ飛びで来ることが出来ます。

 ここでも随分クエストが受けられるようで、黄色いびっくりマーク付きのNPCがたくさんいました。街の周りは敵のレベルも21〜24くらいと、ちょうどよく稼げそうです。が、今は先を急ぐ身。誘惑を振り切って港へ向かいます。

 少し様子を見ていると、どうやら船は桟橋の2箇所から出港しているようです。さて、どちらから乗るのかな…?

 間隔はわりと頻繁で、ちょっと待っていればすぐ次の船が来ますので、乗りそびれても安心です。

 桟橋に立っているNPCに話を聞いて、たぶんこっちだろうと思った方に乗ってみることにします(←話の内容がよく分からなかった)。

北側の桟橋から乗り込んでみます。

 船が出ました。だんだんと離れていくAzeroth大陸を眺めているとローディング画面になり…

 ナイトエルフの街、Auberdineに着きます。さすがに着いた場所がいきなり敵地、というワケじゃなくて一安心です。

 ファンタジー世界でのエルフと言えば叡智、長命、神のような美しさですが、Blizzard世界でナイトエルフと言えば…

 男

 女

 耳、まゆ毛、目から怪光線です。

 実は初めてプレイした時、ナイトエルフでハンターを作ろうと思ったのですが、このルックスをどうしても自分の分身として受け入れることが出来なくて、ウシ・シャーマンになったという経緯があったのでした…。

 しかし今ではすっかりこの世界に馴染んだ結果、ナイトエルフの男性が凛々しく、女性が美人に見えるようになりました。いやー、慣れって恐ろしいですね。そういやウシも、よく見りゃ結構カワイイじゃないか…などとひとりごちる今日この頃です。この感覚を、リネージュ2やFFXI世界で暮らす人たちにも是非味わって頂きたいものです。

 すっかり話がそれました。こうして初めてKalimdor大陸に立ったわけですが、まだまだ先は長いので今回はこの辺にしておきます。次回は、恐怖と憎悪と悪意に満ちた大陸(おおげさ)をレポートします。

 

 

第十二話


Menethil Harborでもう一方(桟橋南側)の船に乗ってみたら、全然違うところに着きました。

 

 

 さて、初めて船に乗って辿り着いた先はナイトエルフの街Auberdineでした。建物の造りとか、どことなく東洋チックです。

 マップを見ると、こんな感じ。

 このエリア(Darkshore)を南北に走る道を、ひたすら南に走ります。

 ここはどうやら広大な森林のエリアのようです。道を巡回してくれるガードは見かけませんでしたが、その辺をうろつく野生動物などはレベル12前後だったので、安心して走れます。

 エリアの南端に近づくと、だんだんと景色が変わってきました。

 それまで薄暗いイメージだった森が、だんだんと神秘的な色合いに染まっていきます。マップを見ると…

 隣のエリアに入っていたのでした。このように、ほとんどのエリアは境界でロードせず、風景が自然に移り変わっていく様を体感できます。お、景色が変わった、と思うくらいのタイミングで画面中央に新たなエリア名がキャプション表示されて、そこが始めて訪れる場所なら経験値が少し貰える仕組みになっています。

 このエリアを抜ければ目的のNPCがいるエリアなのですが、ここまで来るとさすがにmobのレベルが高く、レベル20を越えるmobが道にさまよい出てくることがあり、少々注意が必要です。回避できなそうならペットをぶつけて走り抜け、少し走ったところでペットを戻せばmobを引き離せます。mobはある程度の距離を追いかけてもプレイヤーに追いつかなければ諦めて戻りますので、よほど足の早いヤツか、こちらの移動速度を下げてくるmobでもない限りは振り切ることが出来ます。

 道なりに走っていくと、ナイトエルフのNPCがいる塔がありました。おっかなびっくり走っていたので、ここで一休み。

 Hordeの大陸とはいえ、この辺はまだAlliance陣営の勢力下にあるようです。が、道を走っていると、ちらほらとオークやウシのプレイヤーさんとすれ違うようになってきました。これがもしPvPサーバーなら、もっとずっと深刻な事態になっているんだろうなぁ。

 少し行くとナイトエルフの村がありました。もはやお約束の白骨死体も転がっています。

 そして更に道をどんどん走っていきます。

 どんどんどんどん、不安になるくらい走っていくと…

 敵対的なNPCのキャンプです! よく見るとウシのプレイヤーさんが一緒にいます。ということは、いよいよHordeのNPCがいる場所に入ってきたわけです。このNPC、ターゲットしたらレベルが「??」と測定不能な強さ。こりゃまずい。道端にこんな強いNPCがいるなんて。道を間違えたかな、と引き返そうとしたところ…

 見つかって殺されました。

 4、5発殴られただけでやられちゃいました。

 プレイヤーは死亡すると、最寄のグレイブヤード(墓地)に出現します。オイオイ、このエリアだとどこに出るんだよと思ったら

 ずいぶんと先に出現してしまいました。死亡すると画面右上の縮小マップに死体の方角が矢印で表示されますので、それと地図を頼りに泣きながら死体の場所まで戻ります。死んでユウレイになっている時は基本的にはmobに教われないのですが、ごくまれにユウレイをも襲うmobがいるそうで、この恐ろしい大陸ならそれもあるかもとヒヤヒヤしながら死体回収に向かいます。ユウレイの状態では、プレイヤーは通常の25%増の速さで移動することが出来、水上も走りぬけることが出来ます。

 上の地図で、通過した場所なのに明るくなっていない部分があるのは、道が(未踏破の)エリアに含まれていないことがあるためです。このため、純粋に道路だけを走っていると地図が歯抜けだらけになってしまうので、所々で道からはみ出して少し走って地図を明るくしていたのですが、さすがにこの辺はmobが強いのであまり奥地にまで行けなくて、こうなってしまったのでした。

 さて、死亡してユウレイになったプレイヤーは、同じくユウレイのプレイヤーしか見えません。(基本的には)mobに見つかることはありませんが、反対にmobを見ることも出来ません。これはワザと死んで敵地を偵察するというズルを防止するためです。ただ、全くmobが見えないと蘇生する時に困りますので(蘇ったら周りが敵だらけだったとか)、ある程度死体に近いmobだけは見ることが出来るという仕組みになっています。ということで、死体のそばまで来ると…

 mobが見えます。ウシ・プレイヤー氏も見えました。

 どうやら少し行き過ぎていたようなので、死体を回収して南へ向かいます。

 すると、だんだん景色が変わってきました。

 ここで右に行くと関所(?)があってガードがいるので、左に曲がります。と、あたりは…

 サバンナです。ついに目的のエリア、The Barrensに辿り着きました。もはや完全にHordeの勢力下です。

 あとは、この広大な敵地を突破して目指すNPCを探すだけです。

 ということで、続きは次回。

 

第十三話

 物珍しい風景に目を奪われながら、南に向かいます。道を歩くのは危険そうなので、少し離れて草原を走ることにします。

 ライオンやシマウマなどの野生動物がたくさんいます。時折、写真のように緑色のガゼル(?)を見かけるのですが、あれは一体何なのでしょう。毒に犯されているみたいに見えますが…。

 村がありました。もちろん、ガードはKOS(Kill On Sight:見つけ次第襲いかかってくる)です。ぐるっと迂回して走り続けていると…おや、あれは…?

 人です! いや、ノームです! 

 緑色のネームタグがこれほど安心感というか嬉しさというか…そんな気持ちを起こさせてくれるものだとは思いませんでした。周囲は全て敵、と覚悟を決めていただけに、ここにもAllianceのプレイヤーがいるということが分かっただけでも心強く感じます。

 よく見ればペットを連れていて、Buffからも同じWarlockであることが分かりました。レベルも一つ違いの21。同じクエストをやっているのでしょうか…。思わず駆け寄ってみたくなりましたが言葉が通じるかどうか自信がなかったので、健闘を祈りつつも、邪魔にならないように走り去ることにしました。

 と、少し走ったところで…。

「Hello!」

 突然スピーカーから声が! なんだ!?

 MMO RPGの例に漏れず、WoWにもEmote(エモート:感情表現)コマンドが豊富に用意されています。中には音声付のものもあって、そのコマンドではキャラクターがジェスチャーをすると同時に音声が流れます。この「/hello」コマンドもその一つでした。

 振り返ると、そこには彼が立っていました。

 クエストをしてるの? と尋ねてきました。言い回しが分からないから怒らせちゃわないかなぁ、と心配をしながらも、力の及ぶ限り答えてみます。

 我ながら見事な話術です。

 なんとか通じている様子です (´・ω・`)

 いっしょにやらない? とのお誘いです! どうしよう、下調べもロクにしないで来ちゃったから、もしクエストの中身とか聞かれたら分からないよー、と迷いましたがこれも何かのご縁。ご一緒させていただくことにしました。でも英語が良く分からないことだけは言っておかなくては。「ねっとげーむのえいかいわ。」で真っ先に覚えたセリフを言ってみます。すると…。

 アメリカンジョーク…?

 

 ということで、二人で南に向かいます。

「どこから来たの?」
「日本だよ」
「すごい(kewl = cool)。僕も行けたらなぁ」

 など、ほのぼのと会話をしつつ危険地帯を走ります。ああ、こんな時に気の利いたコトが言えたらなぁ…。

 

 あ、向こうからパッシブなNPCが来ました!

 あっ!

 アンデッド女性に口笛吹いてる場合じゃないですよ、なんか叫んでますって!

 こんなふうに、敵対陣営のキャラクターは、何を喋っているのかまるで分からないようになっています。この時は深く考えなかったのですが、この人、我々を見つけてyell(叫び。エリア内全員に聞こえる)してます。ということは…。

 少し移動して、たまたまそこにいた弱いmob(NPC)を攻撃したとたんに…

 うわーん。

 ノーマルサーバーでは「こちらから攻撃するか、敵対陣営と同じ陣営のNPCを攻撃する」と、PvPフラグがオンになります(敵対陣営のプレイヤーから攻撃を受けるようになる)。どうやら彼女は仲間を呼んで、我々がNPCを攻撃するのを待ち構えていたようで、突然後ろから襲い掛かられた我々は、あっという間に殺されてしまいました。

 Soulstoneを使っておいてよかった(その場で蘇生できます)。そのまま様子を見ていると、二人は何やら話し合っています。言葉が分からないので、何を喋っているのかはさっぱりでした。ただ、私に分かったことは、二人が揃ってガッツポーズをして走り去っていったということだけです…。

 

 Stoneyさんは復活地点から走ってきました。ソウルシャードを切らしてしまったそうです。そこで、その辺のmobを狩ってシャードを集めることにしたのですが、あたりのmobはレベルが14〜15くらいです。レベルが低いうちは、5レベル下までのmobからしか経験値が得られません(=シャードが取り出せない)。Stoneyさんはレベル21なので、レベル16以上のmobからでないとシャードが手に入らないのです。ザコを狩り続けてシャードが全然見つからないと泣き出してしまったので、もてる限りの英語力を駆使して説明してみました。

 どうにか通じたようです。

 少し移動してレベル16以上のmobを探し、シャードを集めたところで…。

 ウシ・プレイヤーさんがこっちを見ています!

 ああ、また危険な状況に…。

 お?

 やりました! ついに我々は、異文明の民とのコンタクトに成功しました! 音楽は世界共通の言語なのです!

 陣営が違っている者同士の、唯一のコンタクト手段はemoteです。これだけは、どちらのプレイヤーから見ても、普段どおりに機能します。

 まあ、とにかくこのStoneyさんは人なつこいというか能天気というか、出会う人に片っ端から声(及びemote)をかけてました。ノーマルサーバーならではの楽しみ方ですね。

 そしてついに…。

 見つけました! 場所は、このあたりでした。

 このWarlockに話しかけると、なにやらナイトエルフの男女のユウレイ(?)が出てきて、どうやらこの悪い魔法使いがとてもヒドイことをするみたいですが、英語よく分かりませんでした。その後で、この人から次のクエストをもらえます。

 しかし、Stoneyさんは次の進め方をご存じない様子。下調べが不十分な私も、もちろん分かりません。

 するとStoneyさんは「ハラが減ったから、何か食べてくる」と言いだしたので、時間も2時近かったのでこの日はここまでとしてお別れをしたのでした。

 

 ということで、日を改めて、いよいよクエストの最終段階に入ります。

 目的は「AshenvaleにあるWarlockたちに囲まれた木から枝を折り取って、Stormwindのトレーナー(最初にクエストをもらった人)に戻す」ことです。で、この木を探してAshenvaleを走り回ることになったのですが、これがなかなか見つからなくて苦労しました。というのも、Warlockに囲まれている、という言葉から、木といっても小さなものだろうと思い込んでいたためで、ようやく見つけてみたら…。

 でかいよ…。

 これじゃでかすぎて枝なんて折れないよーん。

 場所は、このあたりでした。

 近くまで行けば、まわりにウヨウヨとペット連れのWarlockがいるのですぐ分かると思います。一番分かりにくかったのが、「木のどこをクリックしたら枝が取れるのか」ということ。幹の部分で構わないのですが、かなり密着しないとアイテムを採取できません。

 周りのWarlockはレベル20前後で、1人ずつpull可能なので、ある程度ポーションを用意してあればレベル20でもソロでいけます。ペットにVoidをぶつけて、その間に本体をDoTとDD(又はワンド)で倒す、という戦法です。いやぁ、自分で食らって初めて分かるShadow Boltの痛さでした。ヒューマン女性のWarlockはファイヤーレジストが高めのようで、私のワンド(Fire)はあまり効きませんでした。

 端っこから1人ずつpullしていき、辿り着いたら、幹に密着して右クリックすれば枝が手に入ります。幹の周りにもヒューマノイドのmobがいますが、彼らはペットも連れていないので楽勝でしょう。

 

無事「枝」を手に入れたら、StormwindのWarlockトレーナーのところに戻ります。

 すると何やらアイテム(これも枝?)がもらえて、それを地下のSummoning Circleで使えばSuccubusが現れるので、それを倒せば従わせることができる、ということのようです。このトレーナーの背後に見える階段から下に下りていくと、Summoning Circleがあります。そこでアイテムを使うと…

 現れました!

 そして、すぐに襲いかかってきます。が、同じレベルのmob1体が相手なら、ペット・クラスであるWarlockが負ける要素はありません。すぐにVoidさんが盾となってくれますので、楽勝です。

 トレーナーの元へ報告に戻ります。すると

 長かった苦労の結晶、Summon Succubusの呪文です! さっそく召喚してみましょう。

 ワーイ!

 あの悪夢のような遠隔攻撃こそ無いものの、敵の背後を取っていなくてはなりませんが必殺のLash of Painでコンスタントに高ダメージを与えたり、Soothing Kissでヒューマノイドを無力化させたりも出来る、Rogueタイプの頼れるしもべです。その特性上、グループ向きのペットでソロにはあまり向きませんが、それでも嬉しさには変わりありません。

 こんなステキなサッキュバス様ですが、ただ一つ、困った点があります。それは…。

 いいのか、Blizzard…。

 

 

第十四話

 ごめんね、Stoneyさん…。

 

 

 今回は先送りにしていたプロフェッションのお話です。そこでいきなりですが、

 いや、攻略本に『「Enchanting」と「Tailoring」を取ると自分で装備が作れていいよ〜』とか書いてあったのでそうしてみたのですが、Tailoringはともかく、Enchantingを鍛えるには莫大なお金と労力がかかることが判明して、止めることにしたのでした。

 で、代わりに何を覚えたかと言うと「Herbalism(薬草学)」と「Alchemy(錬金術)」です。そう、薬草を採取して自前でポーションを作ろうという算段です。今までは拾ったポーションをケチケチ使っていたのですが、これからは自家製のをガブ飲み出来るようになる筈です。ということで、すっぱりと忘れ去って、新たにトレーナーから習います。

 プロフェッションはスキル値に応じて「Apprentice(見習い)」「Journeyman(職人)」「Expert(専門家)」「Artisan(熟練者)」と段階を踏んで覚えていく仕組みになっています。Apprenticeになると75までスキルを伸ばすことができます。75以上にしたいなら、トレーナーにお金を払って上位のJourneymanの資格を取得(?)しなければなりません。Journeymanの上限は150で、それ以上にしたいならExpert、そして最終的にはArtisanになるのです。

 Herbalismを学ぶと、スペルブックに「Find Herbs」というスキルが追加されます。

 このスキルを使うと、近くに薬草が生えていれば、縮小マップに黄色い点で表示してくれるようになります。スキル使用中はマップの左肩にお花マークが表示されます。

 薬草が生えている近くに行くと…

 こんなふうに、その位置が分かりますので、あとはそこへ行って摘むだけです。

 別にマナを消費したり効果時間の制限があったりもしません。一度スキルを発動すれば死ぬまで有効なので、ついオンにしっ放しにしてしまいますが、この縮小マップにはクエスト対象のNPCの位置も同じように黄色い点で表示されますので、薬草狩りをしていない時は切っておいた方がプレイしやすいかも知れません。

 Mining(鉱物採掘)スキルにも、同じくマップ上に鉱脈の位置を表示してくれるスキルがあります。また、ドワーフには生まれつき「お宝の位置を探知できる」スキルがあって、これもオンにするとやはり宝箱の位置が黄色い点で表示されます。

 

 現場に着くと

 薬草が生えています。種類によってグラフィックは違いますが、マウスカーソルを当てるとカーソルの形が変わりますので分かり易いかと思います。右クリックで採取開始。

 このまま数秒たつと

 薬草が手に入ります。この時、Herbalismのスキルが上昇することがあります。薬草を摘んでいる最中にmobに襲われたりすると、採取は中断されてしまいます(当たり前ですが)。

 こうして、ひたすら薬草を集めまくります。

 どうやら薬草等の天然資源は同じ場所にpop(出現)するみたいで、一度積んだ場所を少し時間を置いて訪れるとまた咲いていたりします。

 

 どうでもいいですが、ちゃんとネコの吐く息も白いです。

 サッキュバス様は、こんなカッコでも寒くないご様子。白い息は吐いてませんが、目から怪光線を出してます。

 ネコの足跡。

 サッキュバス様の足跡。ちゃんとヒヅメの形ですが、妙にでかい。

 

 さて、ある程度溜まったところで、ポーションを作ってみることにします。

 ポーションの種類によって原料は違うのですが、基本は「薬草+Vail(水薬瓶)」です。トレーナーの近くにはたいてい商人がいて、関連商品を売っています。

 Vailを買ったら、早速調合です。

 レシピから作りたいポーションを選びます。[]内の数字は、現在手持ちの材料から作れる各ポーションの最大数です。

 調合中…。インジケーターが右端まで達すると、お目当てのポーションが出来上がります。レシピはトレーナーから習えるのですが、結構色々な種類があって、単純なヘルス回復、マナ回復以外にも

 能力値を増強したり、

 ヘルスの最大値を増やしたり、

 アーマーを上げたり、

 自然回復力を強化したりも出来ます。

 他にもまだまだ、色々なポーションが作れそうです。ポーションのBuff(長期的な有益な魔法)は効果時間が1時間と長いのも、良い点ですね。

 自分の装備を自分で作っていくのも楽しそうですが、やはり回復が出来ないクラスにとっては、Alchemy(ポーション作成)はとても便利です。グループを組んで冒険するなら別ですが、ソロでの活動には大変有効なスキルと言えるでしょう。これで今後はドーピングし放題です。

 

 

第十五話


Loch Modanにあるダムの裏側を空撮。盛大に噴き出してます。

 

 

 さて今回は、「一度使ったら、これ無しではいられない」という噂のCosmosを試してみました。

 最近のオンラインゲームには多いのかもしれませんが、WoWにも、プレイヤーがユーザーインターフェイスを自分たちでカスタマイズ出来るような仕組みが用意されています。EQの時は、随分UIに凝って色々なパーツをダウンロードしてあれこれ試したものです。環境マニアの私は、UI変えて設定やらなにやらをいじっていると、それだけで休日の大半がつぶれてしまうくらいなのですが、今回はプレイ時間も限られているので、数あるUIの中で最も有名なCosmosだけを試してみることにしました。

 まずは、サイトからダウンロードします。exe形式は何となく回避してzipをダウンロード、解凍します。説明書を読むと、どうやらWoWインストールフォルダに、フォルダごとコピーするだけで動くみたいなことが書いてあります。ハードディスク内のフォルダを調べてみると、

D:\Program Files\World of Warcraft\Interface

 というフォルダがありましたので、この中に解凍した「AddOns」フォルダをコピーします。ほんとにこれだけでいいのかな? まあ、立ち上げてみよう。

 エラー出てるよ><

 ボタンは「Close」しかないので押してみると、下のメッセージボックスが出てきました。

 私がいるのはアメリカのサーバーなので、ここでは「US」をクリックします。

 ひとまず、収まったようです。とりあえずエラーは気にしないことにして、このCosmosによって追加された機能を調べてみることにします(ゲームを起動しなおしたらエラーは出ませんでした)。

 EQではセットもののUIを入れると、デザインががらっと変わってしまって、まるで別のゲームのような画面が出て驚いたりしたものですが、これはどうやらそうでもないようです。

 前と変わったところは…。

 画面の左上、キャラクターが表示されるあたりで

 なにやらウィンドウが重なっている様子。真ん中上には

 時計ですね。当然ですが、向こうの(米国)時間が表示されています。あとは右上の縮小マップ表示に

 ボタンがたくさん付きました。

 あら、これだけ? なんだか想像していたよりずっとシンプルなのでは…。とりあえず、縮小マップのボタンを適当に押してみることにします。すると

 どうやら複数の設定を保存して切り替えたり出来るようです。このキャラしかいないのでチェックを入れて、Editを押してみます。

 ごめんなさい、私が間違っていました…。

 早々にExitを押して撤退です。

 やれやれ、設定調べは大変そうだから後回しにして、余分な薬草を銀行に預けようかなとバッグを開けたら…。

 うわっ、なんだこの巨大なカバンは!! 前は

 こんなだったのに!

 どうやらこれもCosmosのおかげらしい。全部のバッグを一つにくっつけて表示してくれるという優れもの…のような、そうでもないような、いや、やっぱり一度に見れた方が開け閉めがラク…でも荷物整理する時にスロットからバッグの切れ目を逆算して収納してしまいそうだ。というか、スロットの1つ1つが前よりデカくなってないですか?

 妙な圧迫感を受けつつ荷物を整理します。

 

 縮小マップ周りのボタンはカーソルを当てるとヘルプが表示されました。お、これは…

 おお、これは例の、FAQを訳したときに便利そうだなと思ったShard Trackerじゃないですか。この「クリックで(シャードを)自動的に並べ替えてくれる」ってのが特に使いたかったんだぁ…。さっそくクリック!

 変わらなかったヨ…。

 ちょっとずらして試してみたり…。

 やっぱり、ダメでした。画面に「ソートします」みたいなメッセージがちらっと表示されますが、全然変わりません。うーん、これも何か設定が必要なのかな。Health StoneやSoul Stoneの召喚や、各種召喚石の状態表示はちゃんと動きました。自分一人だとそうでもないですが、グループメンバーの状態も表示される(ハズ)ので、いちいち「Health Stone使った?」とか聞かなくても済むので便利です。

 

 ここを押すと、

 こんな画面が出て、どうやらこれがメインのコントロールパネルみたいなものらしいです。ここで「Khaos」をクリックすると、

 この画面になって、個々のAddOnについて細かい設定が出来る仕組みになっています。

 例の赤いウィンドウは

 戦闘をしていると与ダメージ(被ダメージ?)を記録してくれるみたいですが、アタッカーでもヒーラーでもない私には無用っぽかったので非表示にしちゃいました。時計も

 猛烈な量の情報をもたらしてくれますが、統計的なデータにはあまり関心のないまったりプレイなので、これも消しちゃいました。

 

 こうして、適当に機能を試したりしていたら…。

 なんと、Pさん(仮)が声をかけてきてくれました!

 この時が初対面だったのですが、Pさんはこのレポートを見たことがきっかけでWoWを始めたという方で、まさかそんな人が現れようとは夢にも思っていなかったのでメールを頂いた時も非常に驚き、大変ありがたく思っていました。ついにこの日、実際にゲーム内でお会いしたわけですが、拙いレポートですが細々と書いてきたことも全く無駄というわけでもなかったのだなと、感無量でした。

 ということでWoWでは多少なりとも私が先輩、ここは一丁、色々と教え導いてあげなくてはッ!(くわっ)

 ところで、Pさんはレベルいくつなのかな…?(/whoコマンド実行)

 5レベルも上だったヨ…。

 居場所も離れていたのでこの日は/whis(ささやきモード。対象にしか聞こえない会話方法)でしばらくおしゃべりをして別れました。Pさんは「今度一緒にダンジョンに行きましょう」と誘ってくれましたが、私のまったり度からすればレベル差は開く一方であることはあまりにも明白。EQ2のメンターシステムみたいな、レベル差を越えて一緒に遊べる仕組みがあるといいのになー、と無いものねだりをしてみたくなります。でもいいのです。

 どんどん強くなってもらって、そのうちPLしてもらおう。

 と思ったことは口にせず、私も狩りに向かったのでした。