今さらですがMoM

2006/09/18記

実践編

ここでは、実際のゲームの流れに沿って内容を説明していきます。

 

基本的な流れ

 MoMはターン制のシミュレーションです。プレイヤーは順番が回ってきたら

 を行います(他にも、各種情報を見たり、ロード&セーブをしたりも出来ます)。全ての操作が終わったらターンを終わらせます。次にコンピューターがライバル魔術師を操作して、これを繰り返すことでゲームが進行します。勝利条件は、以下の2つのうちいずれかです。

  1. 敵対する魔術師を全て滅ぼす
  2. 「支配の呪文」を詠唱する

 1.は自軍のユニットで敵魔術師のユニットを倒し、街を攻略し、全ての街を攻め滅ぼせば達成されます。2.はちょっと特殊で、まず大魔法(ユニットではなくプレイヤー魔術師自身が唱える呪文)である「支配の呪文」を研究(開発?)し、そして詠唱します。詠唱には長い時間がかかるので、ある程度のターンを大魔法無しでしのがなければなりませんが、詠唱が完了すれば、どれだけ敵が残っていようとも、その時点で生存していた魔術師は全て忘却界に追放され、プレイヤーの勝利となります。逆に、もしコンピューターが操作する敵魔術師が「支配の呪文」を唱え始めたら、これを全力で妨害しないと、詠唱が完了した時点でプレイヤーの敗北となってしまいますので注意が必要です。

 1.は直接手を下して全ての敵魔術師を倒し、2.は呪文を唱えることで全ての敵魔術師を倒します。つまり、いずれの方法にせよ、自分以外の全てのライバルを倒したものが勝者、マスター・オブ・マジックとなるのです。

 

ゲーム開始と中断

 では実際に始めてみましょう。



  起動画面にメインメニューが表示されますので、カーソルを「New Game」に合わせてクリックします。 大体お分かりかと思いますが念のため書いておくと、

 です。

 次に、ゲームオプションの設定画面が現れます。

 それぞれのボタンをクリックすると、値を変えられます。

 慣れないうちは、いじらないでやってみるのが良いでしょう。

 次は、プレイヤー選択です。14人のキャラクター+カスタム魔術師の中から選べます。カスタム魔術師は、呪文書や特技をプレイヤーの好みで設定出来ますが、最初は既存のキャラクターから選ぶのが無難です。カーソルを名前のボタンに合わせると左側に名前と肖像、呪文書、特技が表示されます。呪文書は色によってこんな感じの特徴があります。

ライフ(Life) 回復、強化など防御的な魔法がメイン。
ネイチャー(Nature) 肥沃と成長を促す魔法だが攻撃魔法もありバランスが良い。
ソーサリー(Sorcery) 幻と呪文操作の魔法。
カオス(Chaos) 破壊と混乱の魔法。
デス(Death) 死と闇の力を司る魔法。 

 この5つの他に、「アーケイン魔法」という系統もあるのですが、これは全魔術師が使える魔法なので、呪文書という形にはなっていません。

 この呪文書の冊数に応じて、覚えられる魔法のランクと数が決まります。一つの系統の呪文書を10冊以上所持すれば、その系統の魔法を全て覚えることが出来ますが、9冊以下なら、そのゲームに登場する呪文はランダムで決まります。

 白(ライフ)と黒(デス)は対立しているので同時には所持することができません。初めのうちはMerlin(マーリン)、Oberic(オベリック)、Horus(ホルス)等、複数種類の呪文書を持っている魔術師を選ぶとプレイしやすいかと思います。

 続いて、プレイヤー名の入力です。英語版なので日本語は使えません。入力が終わったら、Enterキーで決定です。

 次は、統治している種族の選択です。大きく「Arcanian Races(アルカナスの種族)」と「Myrran Races(ミロールの種族)」に分かれています。これは、この世界が「アルカナス」と「ミロール」という2つの世界に分かれている為です。このゲームはアルカナスが表世界、ミロールが裏世界という2つの世界(マップ)で構成されているのです。プレイヤー魔術師をSss'ra(ススス・ラ)にしない限り、またはカスタム魔術師の特技でMyrran(ミラーン)を選択しない限り、アルカナスからのスタートとなります。

 ここでは14種類の種族から、開始時点の種族を選ぶことができます。各種族の特徴は資料編に譲るとして、初めはHigh Men(ハイマン)、Nomad(ノーマッド)、High Elf(ハイエルフ)あたりがお奨めです。どの種族で始めても、ゲーム内で他種族の街を占領することによって支配種族を増やす(=その種族のユニットを生産できるようになる)ことが出来ます。

 最後は、自軍の旗の色を決めます。お好みでどうぞ。

 

 いよいよゲームスタートです。

 ゲーム開始時点でプレイヤーが最初にすることは、本拠地となる街に名前を付けることです。予め適当な名前が書き込まれますので、それをそのまま使ってもいいですし、好きな名前に書き換えても構いません。名前が決まったら、Enterキーを押します。

 これがメイン画面になります。

 

 画面上部に並んでいるボタンは、押すとそれぞれ別画面が開きます。

 

 さて、この時点で、画面中央でユニットのアイコンが点滅した状態になっていると思います。これは、「現在ユニットが選択されていて、行動可能」なことを表しています。

 

 

 早速移動…といきたい所ですが、ここではその前に、ゲームの中断について説明します。

 画面上方に色々なボタンが並んでいます。一番左がゲームのセーブ、ロードをするためのボタンです。クリックすると…

 8つのセーブスロットが縦に並んでいます。そのうち一つをクリックすると

 文字を書き込める状態になりますので、適当な名前をつけて「Ok」か「Save」ボタンを押せばゲームが保存されます。「Quit」はゲームを終了してメインメニューに戻ります。「Settings」はゲームオプションを変える設定画面を表示します。今はまだセーブデータが無いので空欄ですが、「Load」ボタンを押せばゲームをロード出来ます。

 また、今回の環境はWindowsなので、ウィンドウ右上の×ボタンを押せばいつでもプログラムを終了できます。勿論、セーブしていなければデータは失われますのでご注意を。ただ、このゲームでは4ターンごとにオートセーブされますので、うっかりセーブし忘れてもメインメニューのContinueで再開することが出来るかもしれません。

 

 

移動と探索

 メイン画面を見ると分かるように、開始時点では地形の明るい部分が街の周りに少ししかありません。それ以外は真っ暗(真っ黒)です。これは、探索していないので地形が分からないということを表しています(このゲームのマップは、新規ゲームのたびに毎回ランダムで作成されます)。ユニットを動かしていくと、だんだんと世界の地形が明らかになっていきます。

 

ユニットの移動

 では、いよいよユニットを動かしてみましょう。

 開始直後は、こんな感じの画面になっていると思います。画面の右に、現在選択されているユニットが表示されていて、中央ではユニットのアイコンが点滅している筈です。

 このまま動かすと、2ユニットが一度に移動してしまいます。進軍の時などはそれでもいいのですが、別々に動かしたいときは、ユニットを左クリックすることで個別に選択することが出来ます。上の写真のように、左側のアイコンを左クリックしてみましょう。すると、

 一つのユニットだけが選択された状態になります(地の色が緑になっているのが、現在選択されたユニットです。この色は、先ほど選んだ旗の色に対応しています)。これで、一つのユニットだけを動かすことが出来ます。このように、スタックした(同じ場所に重なった)ユニットから任意のユニットを選びたい時は、アイコンを左クリックすれば選べます。地の色がグレーの時にクリックすれば選択、地に色が付いている時にクリックすれば選択解除です。

 移動したい場所にカーソルを持って行って左クリックすると

 移動します。今まで暗かったマップ右上の隅が明るくなりました。今動かしたユニットは移動力を使いきって行動終了となってしまいましたので、自動的に次のユニットが選択されています(写真だと分かりませんが、マップ中央の槍を持ったアイコンが点滅した状態になります)。このユニットは、左下に動かしてみます。

 お! 今まで見えなかった左下には、鉱物があったようです。こうして移動を繰り返し、世界を探索していきます。

 このメインマップでは、右クリックした場所が画面の中央に来ます。但し、街やユニットを右クリックしてしまうと詳細画面に切り替わったりしてしまいます。マップ表示をずらしたい時はメインマップの街やユニット以外の場所を右クリックするか、右上の縮小マップをクリック(左右どちらでもok)しましょう。

 移動先の指定ですが、遠くの場所をクリックすれば、以後のターンは自動的にそこまで向かいます。ルートはコンピュータが勝手に決めます。移動先を変更したい場合は、ターンを進める前にアイコンを右クリックします。すると

 ルートがブーツのマークで表示されます。マップ上のお好きな場所を左クリックすれば目的地変更。ユニット自体をクリックすればオート移動の解除です。

  

 さてここで、ユニットを選択した時に右下に表示されるボタンについて説明しておきましょう。

 Movesは移動力で、現在選択されているユニットが何マス動けるかを表します。ユニットがスタックしている時は、一番移動力が遅いユニットに合わせた移動力になります。移動タイプは「歩行」「飛行」「跳躍」などがあります(詳細は資料編に掲載予定)。その下はユニットに対する命令ボタンです。

特殊な地形

 探索をすると、マップに色々なものが見つかるでしょう。詳細は資料編に書きますが、ざっと紹介します。

資源 宝石、狩猟地、石炭など、街が活用することが出来る資源。この資源から2マス以内にある街が活用することができます。
ノード マナの井戸みたいなもの。ネイチャー、ソーサリー、カオスの3種類があります(左の写真の順番です)。中立のモンスターが守っていますが、獲得すると毎ターン一定のマナを引き出すことができます。

巣穴 中立モンスターが守っています(いない場合もあります)。ゴールドやマナ、新しい呪文などが手に入る場合があります。
アルカナスとミロールをつなぐ魔法の塔。モンスターが守っています。開放すると、この場所から2つの世界を行き来できるようになります(右が開放後)。
中立都市 中立の種族が住んでいる街。攻め滅ぼすもよし、占領するもよし。

 巣穴や塔などの守られた地形にユニットを突っ込ませると、攻撃するかどうかの確認ダイアログが出ます。

「Yes」で戦闘開始。「No」は攻撃せずにユニットを元の場所に戻します。メッセージには、相手の名前が表示されます。この廃墟は「Earth Elemental(アースエレメンタル)」が棲みついているようです。時にはいくつかの種族が共同で守備していることもありますので、メッセージに表示された種族が弱いからといって油断は禁物です。

 一度判明した守備モンスターは、以後はSurveyorモード(後述)に表示されますので、後で攻略しようとして忘れてしまった場合も安心です。

 

Help

 ユニットが選択されているときにアイコンを右クリックすると、そのユニットの詳細を表示することが出来ます。

 例えばこの時に右クリックすると

 ユニットの詳細データが表示されます。右にある「Dismiss」ボタンは解散、つまりこのユニットを削除するボタンです。「Ok」ボタンを押せば、この画面が閉じます。

 また、この時に、例えば「このMeleeとかいう剣のマークは何だろう」と思ったら右クリックをすれば

 項目のHelp(説明)が表示されます。こんな感じで、分からないアイコンや項目はとりあえず右クリックしてみるといいでしょう。このHelpは画面を(どこでも)クリックすれば閉じることが出来ます。


内政

 ユニットの移動が終わったので、次は街に対して命令をしてみましょう。命令したい街を右クリックします。

 すると、都市の詳細画面が表示されます。

 各表示エリアはこんな意味です。

 一番右下の「OK」ボタンをクリックすれば、この都市詳細画面を閉じてメイン画面に戻ることが出来ます。

 

人口(Population)

 人口は、人型のアイコンと数値で表示されています。この場合は

『人口は4,000人、1ターンに80人ずつ増えている』ことを表しています。何らかの理由でこの『+80』がマイナス表示になったりすると、人口はどんどん減っていってしまうことを表します。アイコンは1,000人につき1人、表示されます。

 ここでもやはり、右クリックによるHelpが有効です。例えば人口表示の部分で右クリックすると

 こんなHelpが表示されます。これを見ると、人口表示には3種類のアイコンが使われることが分かります。

Farmers(農夫) 一人あたり食料2、生産力1/2
Workers(労働者) 一人あたり生産力2
Rebels(反逆者) 何も生産せず、従って税も徴収できません

 人型のアイコンをクリックすることで、街で働く農夫と労働者の比率を変更することが出来ます。これによって、人口を伸ばしたい時に農夫を多めにしたり、ユニットを急いで作りたい時に労働者を増やしたり、といった調整が可能となります。

 例えばこんな状態。現状では農夫3人、労働者一人。Granary(食料倉庫)を作るのに8ターンかかります。

 ここで人口アイコンの一番右(現在は労働者になっています)をクリックすると…資源と生産の欄にご注目を。

 このとおり。パンが増えてトンカチが減っています。食料倉庫の完成までに20ターンかかるようになってしまいましたが、余剰食糧はパン4つになりました(この時点ではまだ人口増加率は更新されませんが、ちゃんと早まっています)。

 このように、人型アイコンをクリックするとクリックした所までが農夫になります。この人型アイコンですが、良く見ると少し隙間が空いているところがあります。これは『それ以上農夫を減らせない限界』を表しています。農夫を減らしすぎると食糧生産が足りずに飢餓状態となって街の人口が減ってしまいます。そういう無理な設定には出来ないようになっているのです。この場合だと、一番左の農夫をクリックしても、農夫が2人より少なくはなりません。

 

  

資源(Resources)

資源の欄には、この街で生み出される資源が表示されています。このゲームには、5つの資源があります。

名前 アイコン 内容
食料 パン 人口とユニットの維持、人口の増加に影響
生産力 トンカチ 建物、ユニットの生産速度に影響
ゴールド 金貨 建物、ユニットの維持に必要
マナ 火の玉 呪文の詠唱、召喚生物の維持に必要
研究力 新しい呪文の開発速度に影響

 街で生み出される資源は、住民の数、地形、街に建てられた建造物等によって決まります。こんな感じの大きなアイコンは『10個の資源』を表しています。

 アイコンのならびに空いた隙間は、維持に必要な分と余剰分の境界を表します。 

 

 この場合、食料4つが街の人口やユニットの維持に使われ、余った2つが人口増加の為に使われます。ゴールド3枚がユニットや建物の維持に使われ、1枚が貯金されます。

  

都市呪付(Enchantments)

 このゲームには、街にかける呪文が登場します。人口増加を促したり駐留するユニットに祝福を与えたりする有益なものだけでなく、建物を破壊したり土地を汚染したりする有害なものもあります。それらがかかっている場合、この欄に表示されます。

  

外観(Buildings)

 街に建造物を建てていくと、ここがどんどん賑やかになっていきます。建物にカーソルを当てると名前が表示され、

 右クリックをすれば、詳細が表示されます。

  

駐留ユニット(Units)

 街にユニットがいる場合、ここに表示されます。がら空きの街はすぐに占領されてしまいます。街には防衛の為のユニットを駐留するようにしましょう。駐留といっても特別な操作をするわけではなく、単にユニットを街に移動させてPATROLさせておくだけです。PATROLしたユニットを再度動かしたい時は、ここでユニットのアイコンをクリックして選択し、動かします。

  

生産物資(Producing)

 現在この街で生産中の建造物やユニット、完成までの残りターン数が表示されます。「CHANGE」ボタンをクリックすると、生産するものを変更できます。

 左が建造物、右がユニット、と分かれたリストになっています。名前をクリックすると中央に詳細が表示されますので、その建造物、ユニットで良ければ「OK」ボタンをクリックします。建造物の中には、特定の建造物を建てていないと作れないものもあります。建造物、ユニットの詳細は資料編に掲載予定ですが、最初はこのGranary(食糧倉庫)を作るのがお奨めです。Granaryは、食料収入と人口増加率を増やしてくれます。Granaryが作れない場合は、Builders Hall(建築師会館)かSmithy(鉄工所)が良いでしょう。この2つは、様々な建造物を作るために必要とされます。

 建造物が完成すると、こんな風に教えてくれます。

 建造物は完成を教えてくれた後、続いて都市詳細画面になるので、そのまま生産変更を指示できて便利です。気を付けないといけないのは、ユニットの場合。ユニットは、プレイヤーが生産指示を変更するまで同じユニットを作り続けます。完成したユニットをすぐ動かしたい気持ちは分かりますが、その前に生産指示を見直しましょう。私は良くこれを忘れて同じユニットを作りすぎてしまいます。

  

呪文研究と大魔法

 さて、ユニットの移動と街への指示が終わったので、ターンを進めましょう。画面右下の「Next Turn」ボタンを押します。すると

 こんな画面が表示されます。ここで、これから研究する呪文を指定します。

 MoMでは、魔術師が唱える魔法を「大魔法」と呼びます。大魔法は、ゲーム開始時に魔術師が所有している呪文書の数に応じて、決められた数の呪文(種類はランダム)を予め覚えています。この最初から覚えている以外の呪文は、ゲーム中に増やしていかなければなりません。世界を探検して手に入れたり、中立モンスターを倒して戦利品として手に入れたり、ライバル魔術師と外交で交換したりして増やせるのですが、最も確実な方法は自分で研究して手に入れる方法です。これが、呪文の研究です。

 先ほど説明した都市の詳細画面に本のアイコン()があったのを覚えているでしょうか。それぞれの街では、生産される資源として「研究力」があります。これが、本のアイコンで示されていたのです。研究力は、街に「図書館」や「魔術師ギルド」等の建物を建てることで備蓄するスピードを上げることが出来ます。こうして毎ターン貯めた研究力が一定の値になると、新しい呪文を手に入れることが出来る、という仕組みになっているのです。

 この選択画面には、現在研究を始めることが出来る呪文が8種類(これもランダム)表示されています。この中から一つを選んで左クリックすると、その呪文の研究が始まります。後は特に何もしなくてよく、決められたターンが経過すれば自動的にその呪文が手に入ります。

 呪文書には、こんな情報が書かれています。

 やはりここでも、右クリックでHelpが表示されます。こちらの方が見やすいかも知れませんね。

RESIST MAGIC 呪文名:レジストマジック
Effects: Unit Enchantment 効果区分:ユニット呪付
Casting Cost: 5/25mana

詠唱コスト:5 / 25マナ
数字が2つ書いてある場合、小さい方は戦闘中のコスト、大きい方は非戦闘時のコストです。

Upkeep: 維持費:1マナ/ターン
Adds 3 to all resistance rolls versus magic. 対魔法抵抗ロールにプラス3

 登場する呪文は新規ゲームの都度ランダムで選ばれます。同系統の呪文書を10冊以上持たなければ、その系統の全ての呪文を覚えることは出来ないので、手に入った呪文に基づいた戦術を取らねばならないことが多々あります。

 

 大魔法を使う場合、画面上部の「Spells」ボタンを押して呪文書を出します。

 呪文をクリックすれば、詠唱が始まります。

 

 

新しい街を建設する

 スタートの街がある程度落ち着いてきたら、Settlers(セテラー:移民)を作って、新しい街を造ってみましょう。

 Settlersを作るときの注意点は一つ。Settlersを作ると、その街の人口は一人減ります。つまり、人口4の街がSettlersを作ると、人口3になってしまいます。これを繰り返すと、最後は街が消滅してしまいます。MoMでは自分の街は破壊できないので、これを逆手にとって不要な街を無くす、という荒技もあります。

 街を作るのに適した場所は、最大人口が大きな街を作れるところ、です。街はその立地条件(周りの地形)によって、最大人口が決まります。開けた場所なら大きな街が出来るが、荒地や岩場ばかりなら小さな街しか出来ないということですね。最大人口はInfoメニューのSurveyor(地質学者)を使うと簡単に分かります。

 ご覧のように、ボタンではなくファンクションキー「F1」を押しても、Surveyorモードになります。このモードになると、画面の右側にカーソル位置の地形情報が表示されるようになります。右下のCancelボタンでSurveyorモードを終了できます。

 この位置は河口なので、地形効果として食料は1/2ですがゴールド産出は+30%。ここに街を作ると、最大人口は12、生産力ボーナス+10%、ゴールド産出ボーナス+30%、という情報が読み取れます。

 MoMの街は、半径2マスが都市圏となっています。街の住人は、街から2マス以内に出かけて働いている、ということです。2つの都市の都市圏が重なってしまう形でも都市は建設できますが、重なった都市圏での生産力は半分になってしまうので、生産力の面から見ると効率が悪い配置と言えます(戦略的には別の見方があるかも知れませんが)。都市圏の半径は2マスなので、都市同士は4〜5マスくらいの間隔を空けて作るというのが一つの目安です。

 マップ上でカーソルを適当に動かして、良さそうな候補地を探してみてください。見つかったら、そこへSettlersを移動させます。

 そして、右下の「BUILD」ボタンをクリックすれば

 Settlersは消滅し、新しい街が生まれます。名前を付ける画面が表示されるので、お好みで名前を付け変えてください。

 完成直後の街は、まだ村落といった扱いで、数ターンの間は生産指示が出来ません。何ターンかたつと

 こんな報告が出て、ようやく一つの街として扱われます。この時から、生産指示を出せるようになります。

 新しく出来たこの街にも守備隊を置くことをお忘れなく。

 あまりにも立地条件が悪かったりすると、街に昇格する前に住民が全滅してしまうことがあります(マップから消滅してしまいます)。その時はもう一度Settlersを作って違う場所に街を作り直すか、村落に有益な都市呪付をかけておくとか、大魔法で周囲の地形を変える等の対応が必要になってきます。

 都市の人口が増えると、こんな表示で教えてくれます。

 

道路を敷く

 エンジニアは道路を敷くことができます。道路はユニットの移動速度を早めます。都市間を道路で繋ぐと、緊急時にユニットを素早く展開させることができます。特にミロールでは道路は「魔法の道」扱いとなり、道路を移動する限り移動力を消費しない(つまり無限に移動できる)ので、非常に重要です。

 道路を建設したい場所にエンジニアを移動させ、「BUILD」ボタンを押します。

「xxターンかかりますがいいですか」と確認が出ますので、良ければ「OK」を押します。これを1マスずつ繰り返して道路を敷いていきます。

 複数のエンジニアをスタックさせて一緒に建設させると、建設時間を短縮できます。また、エンジニアに「移動の力」などの移動を早める魔法をかけておいても、建設時間が短くなります。

 

 上記は1マスずつ敷いていく方法ですが、「xxターンかかりますがいいですか」と確認が出た時、道路の終着点にしたい場所を左クリックすると、

 一度に指定することができます。ルートはコンピュータが自動的に決めるので、細かく指定したい時は何回かに分けて指示していく必要があるでしょう。

 

 

地形の浄化

 ゲームを進めていると「プワアァ〜ン」というイヤな音と共に、街の近くの地形が黒ずむことがあります。

 これは、敵魔術師があなたの領土を呪文で「汚染」したのです。汚染された土地からは資源が手に入りません。これを繰り返されると街の生産力はガタ落ちになり、最終的には住民たちが餓死していってしまいますし、反乱が起きるかも知れません(あなたがカオス魔法の使い手なら、敵魔術師に対してこれを食らわせることが出来ます)。

 汚染された土地をきれいに出来るのは、Priest(プリースト)、Shaman(シャーマン)たちです。

 汚染された場所に彼らを連れて行って

「PURIFY」ボタンで浄化できます。浄化には4ターンかかります。複数の部隊で同じ場所を浄化すると完了までの時間を短縮できることは、道路の建設と同じです。

 もしあなたの種族が不幸にもこれらのユニットを生産できない場合、ネイチャー魔法の「ガイアの恵み」を唱えるか、早急にプリースト等を生産できる種族の都市を占領する必要があります。どちらも不可能な場合は、このイヤらしい攻撃に耐えつつ本体を叩くしかありません。

 

 

ユニット

 MoMに登場するユニットは、大きく分けて3種類あります。通常部隊、幻想生物、そして英雄です。

通常部隊 種族固有のユニットと、共通のユニットがある。経験を積むことにより成長する。
幻想生物 大魔法で召喚する。特殊能力を持つものが多く、最初からある程度強いが成長はしない。
英雄 ランダムで魔術師の元を訪れるので、その時に雇用するかどうか決められる。最初は貧弱だが成長すれば強力なユニット。マジックアイテムを装備できる。

 ここでは各タイプごとの例を見てみます。

【通常部隊の例】

【幻想生物の例】

【英雄の例 1ページ目(装備)】

【英雄の例 2ページ目(特殊能力)】

 パッと見ると英雄はとても貧弱そうに見えますが、成長すると強力です。更にアイテムを持たせた日にゃ手がつけられません。英雄サイコー!

 

 ゲームを進めていると、通常部隊の傭兵や英雄がプレイヤー魔術師の元を訪れることがあります。

 「Hire」ボタンで雇用、「Reject」でさよならです。

 英雄は総勢35人、登場はランダムです。持っている特殊能力も、ある程度ランダムです。一度に雇える英雄は最大6人なので、気に入らない英雄が現れた場合は、お断りする勇気も時には必要です。雇用を断られた英雄は、少し経験を積んでから再度プレイヤーの元を訪れることがあります。敵魔術師も英雄を雇います。もし敵のユニットに英雄がいたら、その能力値に気をつけましょう。

 英雄が経験を積んでレベルアップすると、ファンファーレと共にこんな画面で知らせてくれます。

 

 

戦闘

 ここでは戦闘の例として、この中立都市に攻め込んでみます。中立都市は茶色の旗が目印で、どの魔術師にも属していない勢力です。原住民みたいな感じですかね。放っておくと、時たまこの街から野盗が現れてプレイヤーの街を襲ってきますので、早めに占領しておいたほうが良いでしょう。

 ユニットを敵の都市やユニットに突っ込ませると、戦闘が始まります。

 戦闘もターン制で、ユニットを一つずつ操作し、全部のユニットの操作が終わるとコンピュータの番になります。防御側が先攻、攻撃側が後攻です。全滅するか、退却すると敗北です。

 基本的に、行動可能な場合はカーソルの形がそれっぽく変わり、不可能な場合は×に変わる仕組みになっていますので、何となく分かると思います。例えば移動なら、

 移動可能なマスにカーソルを持っていくと、このように靴の形になります。移動範囲の外にカーソルを持っていくと

 ご覧のとおり「×」になって知らせてくれます。左クリックで行動を決定しますので、移動したい場所にカーソルを持っていって左クリックすると、ユニットはそこまで動きます。

 攻撃の場合なら、こうなります。

 負傷したユニットは、魔法で回復させるか、戦闘が済んでからゆっくり回復していきます(動かず街にいれば回復が早まります)。

 

 画面下部の情報は、こういう意味です。

SPELL 呪文を唱える WAIT このユニットをスキップして次のユニットを先に動かす
INFO 世界呪付などの情報を見る AUTO 以後の戦闘操作を全てコンピュータに任せる。もう一度押せば解除
FLEE 退却。ユニットを失うことがある DONE このユニットを行動終了にする

 

 遠距離攻撃が可能なユニットの場合、離れた位置からでも敵ユニットにカーソルを当てれば、カーソルが剣のマークになって攻撃が可能です。射程はありませんが、距離が離れると命中率が落ちます。飛び道具の場合は弾切れ、魔法攻撃の場合はマナ切れによって遠距離攻撃が出来なくなります。以後は、逃げ回るか接近して殴るかしてください。

 ユニットを一つずつ移動、攻撃させ、必要に応じて魔法を唱えます。こうして敵を全滅させれば勝利となります。

 

 街を攻略した場合は、戦闘終了後にその街を破壊するか占領するかが選べます。

「Raze」で破壊、「No」で占領です。

 占領すると、戦利品の他にfame(名声)が得られます。名声が高いと英雄や商人が訪れやすくなったり外交が有利になったりしますが、なにより高い名声は軍隊の維持費が抑えられるという効果がありがたいです。また、ゲーム終了時点でのポイント(得点)につながりますので、ハイスコア狙いの場合も重要です。

 

 

特殊な地形の開放

地形の中には、戦闘に勝って始めて活用可能なものもあります。ノードと塔です。

ノード

 ノードとは資源の一種で、マナの井戸みたいなものです(毎ターン一定のマナを産出します)。通常の資源は街から2マス以内にないと活用できませんが、ノードは遠く離れていても大丈夫です。

 ノードを使うためには、特殊な手順が必要です。

  1. 戦闘に勝つ
    ノードにユニットを突入させると戦闘が始まることは、巣穴などの地形と一緒です。ノードでの戦闘が他の場合と違うのは、戦場となるノードと同じ系統の魔法以外はほとんど詠唱に失敗する、という点です。
    つまり、例えばソーサリー・ノードで戦う場合は、ソーサリー系の魔法は大丈夫ですが、ライフ、デス、ネイチャー、カオスの魔法は非常に大きな確率で詠唱に失敗してしまうのです。また、ノードと同じ系統の幻想生物は(敵も味方も)ノードの影響範囲内では攻撃力、防御力などが強化されます。
  2. スピリットを融合させる
    戦闘に勝つだけでは、ノードからマナを引き出すことは出来ません。大魔法でスピリットを召喚し、ノードに融合させて初めてマナを手に入れることが出来るようになるのです。

    まずはスピリットを召喚します。

    スピリットは2種類あります。どちらも、ノードに融合してマナを魔術師に送る、という能力に変わりはありません。
    Magic Spirit アーケイン 普通のスピリット。誰にでも召喚可能。
    Guardian Spirit ライフ 後から融合してくるスピリットを、3/4の確率で防ぐことができる。つまり、奪われにくくする。

    他の魔術師が開放したノードにスピリットを送り込めば、それを奪うことも出来ます。

    召喚したスピリットを、ノードに向かわせます。





    融合完了。スピリットは消滅し、次のターンからマナが手に入ります。

    このキラキラしたオーラがかかるマスが多いほど、たくさんのマナが手に入ります。また、このオーラがあるマスがノードの影響範囲で、ここでの戦闘は同系統の幻想生物が強くなり、他系統の魔法詠唱を妨害します(この例ではソーサリーノードなので、キラキラのあるマスで戦うと、ソーサリーの幻想生物が強くなり、ソーサリー魔法以外は高い確率で詠唱失敗してしまう)。

 

 塔はアルカナスとミロールを繋ぐ場所です。守備しているモンスターを倒して開放すれば、以後はここから2つの世界を行き来できるようになります。

 解放前
 解放後

世界の行き来は、ユニットを塔の場所まで移動させてから

「Plane」ボタンをクリックするだけです。

 ミロールは住んでいる種族が違うだけでなく、魔力が強く、鉱物資源も豊富です。特に、ユニットの攻撃力・防御力を+2させるアダマンティウムはミロールにしかありませんので、チャンスがあれば積極的に領土を広げましょう。

 

 

アイテム作成

 大魔法で、英雄に装備させるマジックアイテムを作り出すことが出来ます。アイテム作成の呪文は2種類で、Enchant ItemとCreate Artifactです。どちらもアーケイン魔法なので誰もが唱えられます。違いは、「Create Artifact」の方がより強力なアイテムを作り出せる、という点です。

 呪文を選ぶと、どんなアイテムを作るかを決める画面になります。

 剣などの武器も作れますし

 シールドなどの防具も作れます。因みに、同じアイテムでも上位魔法のCreate Artifactだと、こんなに違います。

 

 アイテムの種類によって込められる能力値や呪文が違います。沢山の能力を込めれば、それだけ作り出すのに時間がかかりますので、周囲の状況と合わせて判断してください。また、英雄によって装備できるアイテムの種類に制限がありますので(魔術師タイプの英雄は剣や鎧を装備できない等)、その点も注意が必要です。

 ここでは、Ringを作ってみます。

 画面下方の能力値・呪文から、込めたい能力を選んでクリックします。すると、それに応じて右下のコストが変わります。よければOKボタンで決定です。

 目一杯強力なものを作ろうとしたので、26ターンも時間がかかることになってしまいました。

 ターンが経過すれば、いよいよ完成です。

 カーソルがアイテムの形になるので、渡したい英雄の装備スロットをクリックします。

2ページ目

 アイテムで英雄の能力を強化して手が付けられなくしちゃいましょう。

 欠点を補うもよし、長所を伸ばすもよしですが、コンピュータは英雄を大魔法で直接攻撃してくることが多いので、対魔法抵抗を強めると何かと心強いと思います。「魔法免疫」と「飛行」が込められれば言うこと無し。

 

 

外交

 領土が広くなってくると、ライバル魔術師に遭遇することになります。初めて出会った時は、挨拶を交わすだけです。 

 以後はいつでも、メイン画面の「Magic」ボタンを押して出る画面で、

 肖像画をクリックすれば交渉を始めることが出来ます(不在の時もあります)。

Propose Treaty 条約の提案
Threaten/Break Treaty 脅迫・条約の破棄
Offer Tribute 貢物の献上
Exchange Spells 呪文の交換
Good Bye 交渉を終了
  1. Propose Treaty

    Wizard Pact 魔術師条約
    Alliance 軍事同盟
    Peace Treaty 和平条約
    Declaration of War on Another Wizard 他の魔術師に対する宣戦布告
    Break Alliance with Another Wizard 他の魔術師との条約の解消
    Forget It 忘れてくれ(中止)
    魔術師条約 … お互いの領土に侵入しない、不可侵条約
    軍事同盟 … 第3国から脅迫・宣戦布告された場合、共同して戦う攻守同盟
    和平条約 … 戦争を終わらせます。締結されると、12ターンの間は平和が維持されます。
  2. Threaten/Break Treaty

    Break Wizard Pact 魔術師条約を破棄
    Break Alliance 軍事同盟を破棄
    Threaten to Attack 攻撃の示唆(相手を脅します)
    Forget It 忘れてくれ(中止)

  3. Offer Tribute

    xx gold 該当する金額を献上します
    Spells 呪文を献上します
    Forget It 忘れてくれ(中止)

  4. Exchange Spells

    まず、相手が持つ呪文(自分が欲しい呪文)を選んで


    次に、相手に渡す呪文を手持ちのリストから選びます

    渡す呪文にゴールドやマナを上乗せすることも出来ます。相手の呪文より強力な呪文を渡すと、心象が良くなります。

 外交全般に言えることですが、条約や同盟を長く維持すれば、他の魔術師たちに対して良い印象を与えます。逆に、条約を破棄したりすると悪い印象を与えてしまいます。

 留意したいことは、このゲームは勝利条件の都合で「いずれは全ての魔術師を倒すことになる」という点です。外交はあくまで一時的なもの、と割り切って活用しましょう(Aの機嫌を取っている間にBを滅ぼし、その後でAと戦う…等)。

 

 

各種機能と情報画面

 ここでは、メイン画面上部に並んでいるボタンの残りを説明しましょう。

Game ロード、セーブ、ゲームオプション設定。ゲームの開始と中断参照。
Spells 大魔法を詠唱。呪文研究と大魔法参照。
Armies 軍隊(ユニット)リスト。以下で説明。
Cities 支配都市リスト。以下で説明。
Magic 魔力配分、練金、外交。以下で説明。
Info 各種情報画面。以下で説明。
Plane 世界の切り替え。特殊な地形の開放参照。

 

Armiesボタン

 マップ上で同一のマスにスタックしているユニットは1つの部隊として1列で表示されます。アクティブなユニットはカラー、待機ユニットがモノクロで表示されます。

 配下に迎えられる英雄は最大で6人なので、画面左右に6個のワクが用意されています。

 部隊、英雄ともに左クリックすれば、ユニットのいる場所へ画面が移動します。右クリックすれば、ユニットの詳細が表示されます。

「Items」ボタンをクリックすると、アイテム画面になります。

 手に入れたアイテムは、ここで英雄に装備させたり、一時的に保管しておいたり、破壊してマナを取り出したり出来ます。アイテムが手に入ると、カーソルがアイテムのアイコンに変わりますので、その状態で装備スロットを左クリックすれば装備、保管庫のスロットを装備すれば保管、金床をクリックすれば破壊です。

「Alchemy(錬金術)」ボタンを押すと錬金術画面になりますが、これについては後の「Magicボタン」の所で説明することにします。

 

Citiesボタン

 クリックすると、その都市の詳細画面に切り替わります。

 

Magicボタン

 上の方には、これまでに出会った魔術師の肖像が描かれたジェムがあります。このジェムをクリックすると、その魔術師と対話をすることが出来ます(外交)。

 左下に3本並んだ杖のグラフィックは、魔力収入をどう配分するかを決めるもので、スライドバーになっています。柄の部分をクリックすると値を上下できます。一つを上げれば他の2つが下がります。杖の先端(黄色、緑、赤の宝石の部分)をクリックすると、その値を固定できます。例えばResearchを固定してManaの柄をクリックすれば、ManaとSkillの配分比だけを調整できる、という具合です。各バーの意味は

Mana … 魔力をマナ備蓄に回します
Research … 魔力を呪文研究に回します
Skill … 魔力を「呪文技能」の上昇に回します

 画面左下の方には、魔法関係の情報が整理されています。

Casting Skill 呪文技能 Casting 詠唱中の呪文名
Magic Reserve 現在のマナ備蓄量 Researching 研究中の呪文名
Power Base ターンごとのマナ収入の総計 Summon To 召喚した生物が現れる街

呪文技能 … 各ターンごとに投入できるマナの総量。1戦闘に使えるマナの総量でもあります。この値が低いということは、「マナは沢山溜まっているけれど、少しずつしか使えない」という状態を表すことになります。才能豊かで魔力は豊富でも練度が低くてすぐに大技が出せない未熟な魔術師のイメージですね。

 配下に呪文技能を持つ英雄がいる場合、その英雄が首都にいて尚且つ行動を完了していなければ、英雄の技能の半分が魔術師の呪文技能に加算されます。この時、Casting Skillの表示は

 こんな風になります。()内が魔術師本来の呪文技能です。

 

 Alchemy(錬金術)というのは、マナとゴールドを相互に変換する技術のことです。Alchemyボタンを押すと、こんな画面が出てきます。

 ゴールドやマナが余っている時、変換して使うことができます。特殊能力「錬金術」を持たない魔術師は、変換の比率は2:1、つまり100マナを費やして50ゴールドを得る(又は100ゴールドを費やして50マナを得る)ことになります。

 

Infoボタン

 色々と便利な情報を閲覧できます。MoMは(一応)国家経営シミュレーションですので、情報コマンドは「各専門家に意見を聞く」という形を取っています。下の一覧に書かれているように、ゲーム中に各ファンクションキーを押すことでも表示されます。

Surveyor 地質学者。地形の詳細を表示(新しい街を造る参照)
Cartographer 製図家。全体マップを表示
Apprentice 呪術師。全呪文のリストと研究中の呪文を表示
Historian 歴史家。勢力をグラフ表示
Astrologer 占星術師。現在の軍事力、魔力、研究力をグラフ表示
Chancellor 司法官。ランダムイベントのメッセージを再表示
Tax Collector 徴税官。税率を変更
Grand Vizier 元老院。都市内の建造物選択を自動化
Mirror 鏡。プレイヤー魔術師の状態を表示

 

Cartographer(製図家)

 

Apprentice(呪術師)

 繰り返すようですが、一度のプレイで必ずしも全ての呪文が登場するわけではありません。噂では、ツワモノはこのゴニャゴニャした表示から登場する呪文を特定できるとか…。

 

Historian(歴史家)

 総合勢力を時系列でグラフ化して見せてくれます。表示されるのは、これまでに接触のあったライバル魔術師だけです。

 

Astrologer(占星術師)

 現在の戦力差を表示してくれます。

 

Chancellor(司法官)

 このターンにあったランダムイベントのメッセージを再表示してくれます。

 

Tax Collector (徴税官)

 現在の設定は、右端に「*」マークが付いています。税率を上げれば収入は増えますが、反逆者が出やすくなります。

 

Grand Vizier(元老院)

 都市で建造する建物を、コンピュータが自動的に決めてくれます。軍事に集中したい時や、後方の安全な街を管理する手間を省きたいとき等に便利かもしれません(私はまだ使ったことないです)。

 

Mirror(鏡)

 プレイヤー魔術師の現状を教えてくれます。

 

敗北

 首都を攻め滅ぼされると、魔術師は忘却界に追放されます。この時、まだ他に街が残っていれば、1000マナを使って自力で復活の呪文を唱えることが出来ます(唱えなければ、即ゲームオーバー)。詠唱が完了すれば、この世に戻ってプレイを継続できますが、その間に他の街も滅んでしまえば本当のゲームオーバーです。復活の呪文を唱えている間は街や軍隊の管理は出来ますが、大魔法が使えませんし、(この世にいないため)戦場での呪文も使えません。

 この復活は他の魔術師もしますので、敵を完全に消滅させるには復活できないほどの打撃を与える必要があります。つまり、マナを1000溜めることが出来ない状況に追い込んだ上で滅ぼさないといけない、ということです。

 

 

 

 以上で、ゲームの流れをざっとご説明しました。詳細なルールなどのより突っ込んだ解説は、いずれページを追加するかも知れませんが、とりあえずプレイできる程度はお話できたかなと思います。なにしろ古き良き時代のソフトらしく、説明書が150ページもの厚さのため、カバーしきれていない部分も多々あります。もしご不明な点があったらお問い合わせください。分かる範囲で追記いたします。私自身はあまり上手いプレイヤーではないので、攻略情報は他のサイトさまにお任せしますw

 この記事でMoMに興味をもって実際に遊んでみる方がいらっしゃれば嬉しく思います。

 

記述にあたっては、Win95版MoM日本語マニュアル、攻略本「マスター・オブ・マジック クルーブック」を参考にさせていただきました。